
遺産分割のテーブルに着く前に、紙が三枚あるだけで、会話はかなり違います。
一枚目は、相続人の名前です。配偶者と子が原則で、子がいない場合は親や兄弟に広がります。誰が該当するかは戸籍で確認します。記憶だけで人数を決めると、あとから人が増えて振り出しに戻ります。
二枚目は、財産の一覧です。預貯金、自宅、車、保険、借金。評価額は概算で構いません。「実家は売らない」という希望と、「名義は誰か」は別の行に書いてください。希望と権利が同じ行にあると、話が感情だけになります。
三枚目は、各自が守りたいものです。住み続けたい、現金が欲しい、仏壇を引き受けたい。金額に換算できない希望を、恥ずかしいものとして消さないでください。法律事務所TRYの面談では、この三枚目から聞くことが多いです。
揃ってからでも、話し合いがまとまるとは限りません。ただ、何が未定なのかは見えるようになります。期限がある手続き(相続放棄など)が混ざっていれば、一覧より先にそちらを見ます。
この文章は一般的な整理の仕方です。あなたの家族の結論ではありません。



